第1回文藝真鍮チン人ショー受ショー作品 太宰オハフ「走れ0けー」 

朝の下り列車は大概混んでいる。
出発時刻直前に自販機で切符を買うオレはヘタすれば列車名のボタンに×が表示されていることも多く、列車名は○で選択できても、その後は
よくて「どの席でもよい」が押せる程度。
そんなときは思いきって自由席ボタンを選択する。
今朝も途中駅である新横浜で乗る列車の自由席は東京駅と品川駅ですでに乗車率90%で入ってきた。

まずオッサンだ。オッサンのとなりに座ったら大概は歯槽膿漏が臭い。
しかも日経新聞など反動新聞を拡げてたりすると歯槽膿漏だけではなくて思想膿漏も起こしている可能性が高い。
思想膿漏の場合は隣に座った瞬間、お前は反体制だろう!といって射殺されるかもしれない。

つぎはにいちゃんだ。若いサラリーマンは大概蓄膿だ。3分に一度鼻をぶーぶー言わせて洟を飲む。うるさいったらありゃしない。
しかもパソコンなんか拡げていたら最悪だ。
1分間に30回はエンターキーをバンバンバンバンッと叩きつけるのでぶーぶーぶーぶーバンバンバンバンッぶーぶーぶーぶーバンバンバンバンッとうるさいったらありゃしない。そこでうるさいなどと非難すれば射殺されるのは間違いない。

ご存じのとおり、ひとり客の多い朝の0けーの座席はE→A→C→D→Bの順に埋まっていく。冒頭の「どの席でもよい」ボタンはAとCに挟まれた地獄のB席を売るためにある。
まさか「窓側」「通路側」「地獄のB席」とは書けないから「どの席でもよい」と書いてあるだけで「どの席でもよい」ボタンを押して窓側席が当たる可能性はゼロけーだ。
A席にキレイなおねいさんが座っているからと言って、安心してB席に座ってはいけない。
着席したらキレイなおねいさんの白い指がデカパンツに隠された鉄コレ京王2400形サイズのオレのアレに延びてくる。
その瞬間、C席のいかついあんちゃんがおいこらオレの女になにすんねん!と射殺されてしまうのは確実だ。
美人局である。

ホーム上の先客がわらわらと着席し、オレの着席することができる席はわずか3席。
D席が2席とB席が一席。
案の定、D席の2席はそれぞれオッサンとにいちゃんの隣である。
B席の窓側A席は若い女。C席にはきっちり屈強そうなあんちゃんが座っているではないか!
これから2時間半の旅、ここでしくじったら射殺される。

そもそもB席は窓側の若い女、通路側のいかついあんちゃんと射殺される条件は揃っているのでやめておこう。
オッサンは日経新聞を拡げているが歯槽膿漏かどうかはわからない。
にいちゃんはやはりパソコンを拡げているがやはり蓄膿かどうかはわからない。
オッサンは禿げだ。
禿げは思想膿漏も併発している可能性が高い。
そこでオレはにいちゃんのとなりを選んだ。
オレの後続が残りの席に着席し、全席が埋まったと同時にオレのとなりのにいちゃんはエンターキーをバンバンバンバンッと叩きつけたかと思うと、ぶーぶーぶーぶー言わせて洟を飲み込んだ。



列車は名古屋に到着しようとしている。
ぶーぶーぶーぶーバンバンバンバンッぶーぶーぶーぶーバンバンバンバンッのにいちゃんのとなりのD席に座っていたオレの通路を挟んで向こう側の通路側、B席とC席のオッサンが下車していった。
3人掛けに座っているのは窓側A席の若い女だけ。
すかさずオレはそのC席に飛び移った。
名古屋で乗りこんできた新しい乗客もオレと窓側の若い女の間には座ることはなかった。
このまま新神戸までまったりイケる。
安心したオレはうんこに立ち、そして席に戻るとB席には背もたれを垂直に立てたまま、お地蔵様が座っていた。
そっと手を合わせ、そのままオレは新神戸までデッキに立つことにした。


スポンサーサイト

文藝真鍮 その1 高瀬文人作「鉄道とケモノ」(核爆) 

最近よくコメントをくださる著名なジャーナリストであり、ノンフィクション作家である高瀬文人先生から今日も突然メールがありました。

高>まったく脈絡がありませんが、フェイスブックの他人の書き込みを見て思い出したことがあったので、短い文章を書いてみました。ご笑覧ください。


ぶはっ!しょーもね~~(核爆)!


・・・・ということで、まずは小職の読後感想文から。

犬>W=1435mmのベッドの同床異夢・・・
犬>同じ方向さえ向けて逃げれば・・・・


高>上毛電鉄なので1067mmです。
高>同床異夢は思いつかなかったな。


犬>あ。
犬>道床異夢(爆)


高>枕木を枕に、ともに討ち死に。


犬>ネタ切れのきょうこのごろ、
犬>イヌゲージ鉄犬がわけわからん文芸ブログになってしまうのか(爆)!?


高>これで、ブログのネタ切れの悩みとは永遠におさらばですな!!!

・・・と、いうことで、ネタ不足に悩む当ブログは新しく、世界初鉄道文芸ブログ、「文藝真鍮」として再出発することになりました(爆ウソ)!

コレでもう、線路端でヘタクソな写真を撮らなくても済みます(爆)!
めんどっちいだけでいつまでたっても完成しない工作もせずに済むのです(核)!

それでは記念すべき第1作、高瀬文人作「鉄道とケモノ3題」どうぞ!


鉄道とケモノ3題

獣は法律上ヒトではないので、轢いても基本的に放っておく。
私の知人が勤める某第三セクター(北三陸鉄道じゃないよ)では、イノシシを轢いた時には車両に収容して運転再開する。轢かれるのを待つ予約客がいるからだ。木の切り株の前に座ってイノシシが蹴つまづくのを待つみたいな話だが、どうもそれよりも確率がいいらしい。

ニホンカモシカは天然記念物なので教育委員会への届出義務があり、面倒だ。
ある日の夜中、乗客ゼロの列車が子どものカモシカとぶつかったので、運転士は倒れていたカモシカを車内に収容して運転を再開した。すると、運転士の背後でやおらカモシカが立ち上がり、車内を駆け回り始めた。運転士はなすすべもなく、生きた心地がしなかったという。次の駅に着いてドアを開けたら、カモシカはそこから降りていった。
「ただ乗りされた」。

あるローカル電鉄で、犬が電車に轢かれたあとを見た。
2頭の犬が線路の上で交尾中、迫る電車に慌ててそれぞれ走って逃げようとしたが、離れられず身動きが取れなかったのだろう。犬知恵である。私が見たとき、線路の中心を真ん中に、二頭の犬は交尾したまま前足の後ろで胴体をすっぱり切られて果てていた。2頭の両前足と頭は線路の外に。完全なシンメトリーのふしぎな構図だった。写真を撮ったかどうか、記憶はさだかでない。



う~ん 文芸誌への道程もきびしい・・・・(核爆)