阪急1010/1100系【神戸線1020×7R 1977年】製造編その13(最終回) 塗装と仕上げの巻   

塗装に移る前にやり残したことがありました。

ヘッドライト

ヘッドライトは元々適当なレンズを埋める予定でしたが、やはりスケールモデルですから気に食わなくてもブタ鼻仕様にすることにしました。
まず、ライトケースを0.5mmほど削ります。

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銀河の私鉄・気動車用ブタ鼻パーツを瞬間接着剤で貼りつけました。

前面窓
前面窓はワイパーを別体化するべく削り取ります。

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まずはスーパースティック砥石でしこしこ削ります。

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削った跡を透明に戻すためまずはコンパウンドで磨きます。

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続いてハセガワのセラミックコンパウンド

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さらにハセガワのコーティングポリマーを塗布して乾いたらふき取ります。

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最後に上記作業中に剥げてしまった運転台側の枠にマルーンを差して完了です。

側面窓
側面窓への加工は戸袋窓の表現、サッシ色の変更、注意書きステッカーの3つ。
まずは戸袋のご案内から。

阪急1010レイアウト図
(左右とも同じレイアウトなので右側はこの図を裏返して見ていただいて大丈夫です)
元々、阪急1010系は2扉で製造されていました。
一番上かその時代の配置です。
扉は両方車端側に開きます。また、戸袋ガラスはスリガラスになっています。

一番下は3扉新造車。
2扉車とは違い、すべてのドアが連結面側に開くようになりました。
同時に戸袋ガラスはブルーの熱線吸収ガラスに変更になっています。

真ん中が2扉車改造の3扉車。
もともとあった両側ドアはそのままの仕様で中央部は3扉新造車同様、連結面側に開き、戸袋ガラスもブルーになりました。

注意書きステッカーはもちろんドアガラスの戸袋側上下中央に貼られています。

以上の仕様に基づいて工作開始です。

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まずはブルーの戸袋窓を表現するため、マスキングして適当なブルーとクリア塗料を混ぜたものを吹き付けました。

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スリガラスはメンディングテープを貼ってみたのですが何枚重ね貼りしても薄いし、その割にどんどん気泡が入って見苦しく、結局、ブルー同様、今度は白とクリア塗料を混ぜた、いわば「クリアホワイト」を作って噴きつけました。

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窓ガラスの完成です。一番上の4枚が3扉新造車用。全部の戸袋窓がブルーになっています。その次の8枚が2扉改造3扉車用。一番下の2枚はT車用です。
ヘンな色の窓枠にオレンジ+バフ+ブラウンなどを混ぜて自分のイメージにあった色を作って塗りました。
最後にジオマトリックス製のドアの注意書きステッカーのインレタを貼っています。
この「日清サラダ油」の広告入り注意書きインレタを貼るとグッと往時の阪急らしさが出てきます!

ボディの塗装と仕上げ
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ボディはGMの阪急マルーンの吹きつけです。この塗料はノリが悪く、薄く何度も吹きつけるのが吉です。
これは1回目

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2回目

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この後、阪急のアイデンティティでもある光沢のある仕上げを行うためにクリア塗料も何度も吹きますのでこの程度にしておかないとボッテりしそうなので3回で終了しました。

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超不得意科目のインレタ貼り。ジオマトリックスの阪急汎用が残っていて、これを組み合わせながら貼りこんでいきます。特に正面の車番は難関です。渡り板は前もって取り付けると正面のインレタの貼りにくさを増長しますのでインレタを貼った後に接着しました。渡り板は大阪のモデル524という阪急専門のメーカーのものです。

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ワイパーも取付けました。
その後、ボディ全体の仕上げとしてクリアを吹きつけます。
阪急独特の艶を表現するために最高の艶を誇るクレオスのスーパークリアⅢを使用しています。

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クリアを薄く5回吹いた状態です。艶は出てますが、いくらレベリングシンナーで薄めてもやはり塗装面には若干の凹凸があります。
そこでカーモデルや旅客機など、完璧な艶が必要なモデルでは常識的ですが凹凸が多い鉄道模型ではあまり一般的でない「砥ぎ出し」といわれる手法を採りました。

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まず、2000番のサンドペーパーで塗装面を均します。これで平滑にはなりますがもちろんキズがついて曇ってしまいます。

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そこで、前面窓同様、セラミックコンパウンドで磨き出します。

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このあとさらにコーティングポリマーを塗布することで完全な艶を得ることができます。


砥ぎ出しが終わったら、別途完成している床板、屋根板を組み込んで、組み込み後の調整が必要なディテールを盛れば完成です!
(←床板の製作はこちらから)
(←屋根板はこちらからどうぞ)

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神戸方先頭車につくジャンパホースは0,3mm真鍮線です。

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ヒューズボックスから妻面に垂れる配管は0.4mm、0.2mm線で表現しました。
長々お読みいただき、ありがとうございました。
(←製造編13巻全部を1からもう一回復習する(爆))

次回以降、完成した姿を撮影して掲載する予定です。お楽しみに!(だれか楽しみにしてます?)
(←完成写真をアップしました!こちらからどうぞ)

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阪急1010/1100系【神戸線1020F7連 1977年】製造編その12 ディテールの工作4・床下の巻   

鉄コレの3大特徴とは!

1.ボディの作り分けが半端ない!
2.ボディに比べて簡略化しすぎの屋根(泣)
3.屋根は簡略化ですむけど簡略化の上にデタラメの床下!

そこで!

バラします!
使った材料は鉄コレ阪急1010セットはもちろん、能勢電セットや、場合によってはGMのバルクパーツまで。

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Mc山側

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Mc海側 
山側とパーツの色が違うのは能勢電セットから持ってきたパーツだからです。
なお、1M式のMc車として誕生した1140形式1147もこのMc車の仕様で作ってしまいましたが、ノーパン(パンタ撤去のことです・・・)M'c化された後は本当はぜんぜん床下機器も変わったハズです。いつか資料でも揃えばぜひ改善したいところ。

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M'c海側
白っぽい箱2個とエアタンクはGM製から持ってきました。

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M'c山側

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T、Tc
こればかりはまったく資料がなく、出鱈目です。これに関してもなんとか資料を見つけて改善したいです。

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大阪・梅田方、神戸・三宮方で異なる胴受けが用意されたレイルロード製のエッチングパーツを阪急2000系に続いて使用しました。
(←2000系での使用例はこちらから)
連結器は鉄コレ標準のダミー。1140形式、1190形式の連結面のほか、中間に封じ込められる先頭車もすべて本来自連のはずですが、TNカプラーがもったいなくて両先頭車以外はKATOカプラー密連形でがまんしております・・・

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動力車用の床下機器、台車枠はパーツ状態で台紙に貼り付け、一気に阪急グレーを吹きつけます。

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T車は床板に機器を取付けた状態でこれもメタルプライマーで下地を吹きつけた後一気に阪急グレーを!

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床下全体が阪急グレーとなりました!
(→製造編最終回その13  塗装と仕上げの巻はこちらから)

阪急1010/1100系【神戸線1020F7連 1977年】製造編その11 ディテールの工作3・台車の巻   

まず、こちらが今回製造しています、阪急1010/1100系 1020Fの台車表です!
スライド1

なんと7両編成で5種類の台車!
しかも2両ずつあるKS52とFS320はこの編成のために試作された世界でコレしかないレア台車!

さっそくどうしたか、タネになった台車のご説明です。

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鉄コレ阪急1010セットのFS312。このままFS324Aにも使えますがFS324Aを穿くのは1020Fでは1147 1両だけです・・・

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鉄コレ阪急2000セットのFS33。このまま使えますが1020Fでは1192 1両だけです・・・

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鉄コレ阪急1300のFS311。枕バネはまったく違いますが軸バネあたりは1018 1019のFS320と同じようです。

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鉄コレ京王5000なんかについてるものです。形式はわかりません(爆)。枕バネはまったく違うし、軸バネもちょっと違いますが側梁が中央でタレた姿が1020 1021のKS52にそっくりです。

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鉄コレ京阪2000についてるエコノミカル台車です。1056のKS62Bにそのまま使えそうです。

問題は1018 1019 1020 1021の空気ばね実証台車に絞られました。
そこでドナーとなるのがこいつです!
ドナドナドーナードーナー
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鉄コレ長電2000とかについてるコレ。形式は知りません(爆)。

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枕バネだけ残して左右は捨て、裏側を極力薄く削りました。

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FS311の枕バネを削り!

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ドナーの空気ばねを貼りつけました!

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同じように京王5000の台車を削り!

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ドナーの空気ばねを貼りつけました!
(FS320とKS52はボルスタアンカーの向きが異なります。注意して貼りつけましょう!)

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割り箸にぺたぺた焼き鳥状に貼り付け、軟質プラ用プライマーを吹いた後、阪急グレーを塗りました!

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阪急1010/1100系1020F用台車のラインナップ!
(下に完成台車を並べます)

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どーん!

特に、枕バネを貼りつけた台車は車体より幅がでかそうですが(笑)、まあ、雰囲気が出てればOKにしましょう~!
(→製造編12 ディテールの工作4 床下の巻に続きます。こちらからどうぞ)

阪急1010/1100系【神戸線1020F7連 1977年】製造編その10 ディテールの工作2・屋根上の巻   

なんと、前回の車体のディテール編から丸2週間が経ってます・・・
なにも投げ捨てたわけではなく、毎晩、ちょろちょろ、しこしこやってます。
(←前回の車体のディテール編はこちらから)


例によって(?)鉄コレの最大難所であるランボードをリューターでがりがり削り落しました。
パンタ車は2両だけだし、ランボードはパンタ脇にしかありませんから楽ちんです。
(←ぜんぜん楽ちんじゃなかった南海21001+22001系のランボードはこちらから)

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さらにペーパーで整えます。ヒューズボックスはごってり接着されていたのでこの段階ではまだ外していませんが、結局、力づくでもぎとりました。

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例によって(?)ランボードの支柱を0.2×0.15の洋白帯材を「コ」の字に曲げて屋根に開けておいた穴に取り付けます。阪急は線路方向の細長いランボードのほかに枕木方向の2種のランボードがあり、注意が必要です。

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ここで塗装しておきます。まずはルーバー部分にGMの阪急マルーンを吹き、マスキング。その後、自力で調色した「阪急グレー」を吹きつけます。

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マスキングを剥がして一旦、屋根が出来上がりました。ここからが難所です。

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塗装完了直後のパンタ付近を一応見ておいてください。

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まず、ランボードの足はランボード本体を取り付けてしまうと塗装できないので、ここでライトグレーを塗っておきました。

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ここから、今後取り付ける小パーツのご紹介です。
まず、この画像の左の4つの細長いものがメインのランボード。その右隣の2本の短めのものが枕木方向のランボードで以上6つのランボードは1.5×0.2の洋白帯材。
その他はKATO製の避雷器を除いて0.3mmのプラ板です。
洋白にはマッハのシールプライマーを吹いてから、全パーツをライトグレーで吹きつけました。

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KATOの避雷器はガンダムホワイトに塗ってあります。
もぎりとったヒューズボックスと共に取付用の真鍮線を埋め込んであります。

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ヒューズボックス配管です。生のままの0.3mm真鍮線を大体の形状に曲げ、その後、焼きナマしてやわらかくなったところで細かな修正を加えると気に入ったラインができることを今さらながら発見しました。

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さて、これらのパーツを塗装の終わった屋根板に盛っていきます。第1レイヤーは小さな避雷器台のウマと車体中心線上のフェアリング。それぞれ屋根板に直接接着します。

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パンタ台を接着しました。

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第2レイヤーとして線路方向のランボードをさきほど取り付けておいた支柱に瞬間接着剤で止めます。

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枕木方向のランボードは端部で線路方向のランボードに重なるように取り付きますので最後の第3レイヤーとしてこれも支柱に瞬間接着剤で止めました。

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最後に各部に割りピンを差す穴を開け、配管を施して屋根の完了です。避雷器は高さがあるので工作のじゃまになるかと思い、最後の仕上げ段階で取り付けることにしました。
(→阪急1010/1100系【神戸線1020F7連 1977年】製造編その11 ディテールの工作3・下回りの巻台車の巻に続く)

阪急1010/1100系【神戸線1020F7連 1977年】製造編その9 ディテールの工作1 車体の巻  

やっと下ごしらえから脱出しました・・・
(←バカバカしいけど製造編全部をおさらいする)
(←バカバカしいので総集編だけ見る)

ディテールの工作の第一歩は、能勢電へ行って6000顔になっちゃったので全部削ってのっぺらぼうになった3扉新造車2両のお顔の復元から。
(←のっぺらぼうにするの巻はこちら)


まずは1192の方です。標識灯とサボ受けを追加します。
サボ受けは0.3×0.5mmのプラ板からの切り出し。
標識灯は意味もないのに先頭車2両から中間車を作った残骸をドナーとし、削いできて接着しました。
(←1300系セットに中間車車体があることを知らず、先頭車2両から中間車を作っちゃったの巻はこちらから)

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中間電動車化されてしまった1147の撤去された標識灯は1.2φのプラ棒を薄く切って接着しました。

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2両の3扉新造車とドナーちゃんの記念撮影。

ドナドナドーナード~ナ~

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先頭車6両に手すり、ステップを植えます・・・
一体、なん本植えたんでしょう??
それよりなんでこんなに手すりが多いんでしょう(爆)?

でも・・・・
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連結面側にもフルでステップ&手すりがっ!

全妻面左右両側にステップがあったのかどうかは少し疑問です。可能な限りたくさんの写真からの想像ですが、先頭車はあったみたい。ただし、中間T車にはないものも発見。そこでT車は神戸方のみ両側にステップを付け、大阪方は左右両側とも付けませんでした。

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その他、神戸方先頭車には阪急独特の箱型ジャンパ栓受けがあるので1mm厚のプラ板から切り出して接着。下面には後でケーブルを取り付けられるように0.4mmの穴を3つ開けてあります。

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最後に神戸方妻面に幌を接着しました。

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1010系オリジナルの広幅貫通路用の幌はKATOのサハ87用

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狭幅貫通路の異端車1140型、1190型のうち、1147の神戸方にはこれもKATOのキハ82用

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1192の大阪方には同じくKATOキハ82用の「幌台座」を接着しています。
どれもぜんぜん違う車種用ですがなぜかぴったりでした。
kATOのAssyパーツは
安くて早くてうまいですね!

あとは後付けパーツの色調を揃えるため再度グレーを吹きつけて塗装に進みます。
(→阪急1010/1100系【神戸線1020F7連 1977年】製造編その10 ディテールの工作2 屋根上の巻に続く。こちらからどうぞ)