東急8500系 8606F(登場初期5連)  

東急8500系は前面だけにせよ、東急の電車に初めて「赤帯」が入った電車。
ステンレスモノトーンばかりの東急が好きだったばっかりに
コレが登場したときはがっかりしたのです。
でも、今なお10両フル編成で老体むち打って田園都市線で爆走する姿は心に響くとまでは言わないけれど、なんとも格好いいです。

ベースモデルは鉄道コレクション。3両入り2パックを使いました。

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実は作り始めたときは こちらの購入時の記事のとおり、ちょうどGMの軽量車4両を手に入れたので合計10連を組める、と
GM車も一緒にIPAで剥きましたが、そうは問屋はおろしてくれません。
車種構成が違ったのです。
しかたなく早くも方針変更、いまなお唯一スカートなしで奮闘する8606Fの登場初期5連、とすることにしました。
パンタ付屋根もデハ8500形に持っていかれるので6連にもできません。
そもそも8500系は鉄コレに向いてない車種だったのかも。

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剥いてびっくり、焼け焦げみたいなのがあります。

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裏まで回ってます。そのうちボロボロと崩れそうで怖いです。

妻面の加工
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しかも鉄コレ3両セットはご存じのとおり、Mc2+M1+Tのセットで、下り方先頭車のパンタ付きデハ8500形はありません。
これも有名な話で秩父鉄道に譲渡されたモデルにはその8500形が含まれていて、それをさらに追加購入すればこんな面倒なことはしなくてすみます。
(長野電鉄に譲渡されたモデルはもっと好都合、というコメントをいただきました。)
でも、さらに秩父を1パック買うと鉄コレだけで1万円!
バカみたいなのでこんな面倒くさいことをしました。
(したがって長電セット1+東急セット1で5連を組むのが最小でかつ合理的な組み合わせ、ということになるのかな?ややこしくてよくわからなくなってきました。秩父の中間車には軽量車も含まれるらしいのでモールドはほぼ全車揃ってますから(あ、いや、パンタ付き軽量車が足りませんね)、201系のように10連(5+5)パックでそのうち販売したり、しませんかね?いずれにせよもう一段研究したいところです)

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ちゃんと配管がモールドされる8700形になるべく似せて配管を作りました。
貫通ドアの有無、サイド窓の仕様が違うなどの実車の差もあることだし、まあいいでしょう。

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配管の割りピンが微妙なところに飛び出して、あとでガラスをはめ込むのに苦労しそうですが
またその時考えます。

塗装
塗装に入る前に前面を少し加工しておきます。
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手すりやヘッドライトのモールドを削り、別パーツに取り替えるべく取り付け孔を明けておきます。
運転台側のワイパーは登場時は助手席側と同じ短いものでしたね。

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間違えたワイパー用の孔を埋め、うすくグレーを吹いて様子を見ます。

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下地のシルバーを吹きました。

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仕上げはまず、他の部分より少し濃く光る、貫通幌枠から行いました。
ガイアノーツのダークステンレスです。

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幌枠をマスキングして

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赤を吹きます。(以下の写真はクリックで大きくなります)
赤はGMのレッドA(西武レッド)が定石とのことで試しに吹きましたが、赤みと白みが少し足りなく感じて、Mr.カラーの原色の赤を混ぜたところ、レッドAに含まれていたのか、白みも増してよい感じになったと思います。

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赤をマスキングして

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車体全体にクレオスのスーパーステンレスを吹きました。

いよいよマスキングテープを剥がします。
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なんとか、大した吹きこぼしもなくこれでボディの塗装は完了です。
赤帯が歪んでるような気もしますが、ここでびびってたらいつまでも完成しないのでまあ、いいです。
インレタを貼り、上塗りを行います。
今回上塗りに使用したのはクリア塗料ではなく、クレオスのMr.メタルプライマー。
クリア塗料を吹くと透明な樹脂の膜を作ることになり、メタリック塗料の輝きが失われてしまいます。
その点、メタルプライマーなら金属感を残したまま、表面保護ができます。
もちろん吹きつけの際は通常の塗料同様、うすめ液でうすめて使っています。


前面の加工
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ヘッドライトや手すり、ワイパーなんかも埋められ、なんとなく雰囲気が出てきてますが、赤帯の中央部分がヘンです。
理由は簡単。白のナンバーのインレタを貼り、上塗りを行ったところでこの時代のナンバーがシルバーだってことを思い出したのです。上塗りが終わってますから大変です。つまようじの先を微量のシンナーで湿らせて白文字をほじくり出しました。
ワイパーはボナの「ワイパーC」から短いものを選んでいます。
ヘッドライトは新型国電用シールドビームとして銀河、タヴァサ、ボナの各社から発売されています。
中でもボナ製品は非常に繊細でよいのですが、なんとなく、実物もごっつい感じがしてここではあえて一番ごっつい銀河製を使っています。
また、実車のヘッドライトはステンレスの車体とは異なり、つやのない、白っぽいものなのですが、ここもあえて製品のきらきらメッキをそのまま使っています。
そのほかの手すり、ステップなどはすべてトレジャータウンのずばり東急8500用(1部は7200用も)を使っています。

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前面窓にはワイパーのモールドがありますのでこれを削りとります。
ガイアノーツのスーパースティック砥ぎ石でしこしこと削り、小さく切ったサンドペーパー(まず1000番、続いて2000番)で平滑にした上でハセガワのセラミックコンパウンド、さらにコーティングポリマーをかけて透明性を回復しています。
最後にこの時代のグレーのHゴムを再現すべく、印刷済の黒を削って面相筆でエナメルのグレーを差しました。

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できあがった前面窓をはめこんだらこんな感じです。

屋根の加工
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パンタ配管はかなり正確にモールドされているので今回、別体化はしていません。屋根の加工は端部にとりつく手すりの植え込みだけです。
ただし、元のモールドを削った際に屋根板にキズを付けてしまうので、うっすらとサーフェーサーを吹いてキズを埋めてから塗装しました。
東急電車の屋根の色は現在はけっこう普通のグレーで、汚れると真っ黒に見えたりしますが、この時代はもっと薄い色だったように記憶していまして、クレオスの「明灰白色」を少し艶を押さえて塗りました。

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色がむずかしい、といえばエアコンの色も微妙です。晴れた日には真っ白にも見えますが、やはりグレーはグレー。昭和50年前後には薄い屋根の色と同じように見えるけれど質感の違いで光線のあたりによっては違う色にも見える、という程度だったように思います。
屋根の色はありものの色そのままでズルをしたのでエアコンは納得のいくまで調色して吹きつけました。
白に微量の黒、コバルトブルー、パープルなどを混ぜて、青っぽく、白っぽいグレーを作りましたがどうでしょう?
頂上のファンにはタミヤのスミ入れ塗料で墨入れを行い、サイドの金網部はペアハンズのシールを使いましたが実感には少々乏しい様子。今度からはなにか他に考えた方がいいかもしれません。

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屋根とエアコンの色のコントラストを確認するために仮に屋根にエアコンを載せてみました。
へたっぴ写真にすると違いがよくわかりません。

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先述のようにパンタ配管は手を加えませんでした。
トレジャーのエッチングパーツに含まれるパンタ台を介して、加工したPT4309S-A-Mパンタを載せています。
→PT4309S-A-Mパンタの製作はこちら

最終組み立て
床板、床下機器、台車はぜんぶ艶消しの黒を吹きました。
先頭部に限っては少々ディテールアップを施しましたが読むのもウザいので完成写真でも見てやってください。

ドアのガラス部にはトレジャータウンから発売されている丸いドア注意ステッカーのインレタを貼ってあります。
阪急電車の「日清サラダ油」とならんで東急の指マークのステッカーには「東京生命」でしたっけ?
なんだかこのドア注意ステッカーを貼ると当時の雰囲気がよみがえってくるようでうれしくなります。

その他、車番や「パンツマーク」、行き先のシールは鉄コレ付属のものがあまりにプアなのでGMのキットに添付されているものを利用しました。こちらもそんなにリッチなもんじゃないんですが・・・。

→東急8500系 8606F昭和51年バージョンの完成写真はこちらです





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